【オススメ】レヴィットミクロ経済学基礎編【ミクロ経済学がわかる】
ミクロ経済学の初歩的なところは勉強したけど、もう一歩、踏み込んで勉強したい。でも、上級や中級の教科書になると、急に、内容が難しくなってきて、よくわからない。読みやすくて、わかりやすい中級のミクロ経済学の教科書が欲しいなぁ。そう悩んでいる方に、朗報があります。
『レヴィットミクロ経済学基礎編』、これです。本日は、これを紹介してみたいと思います。
【レヴィットミクロ経済学基礎編とは】
・めちゃくちゃ丁寧な解説がついている
・出てくる事例がとても面白い
・現実のデータについても楽しく紹介している
・豊富に計算問題がついている
以上のように、読者目線に立って、とても読みやすくつくりこまれています。そのおかげで、初級以上の内容であるにもかかわらず、イメージを持って、ストーリーを読むようにミクロ経済学を楽しく学ぶことができます。
著者のレヴィットは、日本でもヒットした『ヤバい経済学』の著者であり、本書にも『ヤバい経済学』というコラムがいくつもあります。
オバマ大統領がパパラッチを減らすためにはどうすればいいのか、など、面白いトピックが詰まっていて、興味が長続きするように工夫が凝らされています。
【わくわくしながら読んだ】
経済学ってもっと難しくて退屈な学問なんだろうという思い込みを打破してくれました。とてもわくわくしながら読んで、その間は、小説を読むよりもこっちを読んでいた方が楽しい! と思うくらいでした。
とくに、理論だけでは説明を終えていないところが魅力でした。
理論だけを列挙するように取り上げて、それで実際はどうなの、というところがおろそこになっている教科書もあります。
その点、本書は、むしろ、現実との関係に力を入れているので、現実とミクロ経済学の関係を見失わないでいることができます。
【レヴィットミクロ経済学基礎編の注意点】
・とてつもなく 細かいので、冗長なところもある
・ちょっとだけ、誤字脱字が多い
・一度だけ読んだだけでは習得が難しい
・先に入門編を読んでおいたほうがよい
注意点としては、以上の四つが挙げられます。
冗長というのは、詳細に説明してくれている弊害でして、勉強の進んでいる人からすると、なんだか簡単なことを繰りかえししゃべっているだけのようにも思えるかもしれません。しかし、だからこそ、初心者にはどこまでも優しいんです。
また、その一方で、いちばん最初に本書を手に取るのは、ちょっと厳しいのではないかとも感じます。本書より先に、入門書などを勉強しておくといいかもしれません。
【お気に入りの一冊】
僕にとってはお気に入りの一冊になりました。本棚に並んでいる背表紙を見るだけで、うっとりとしてしまいます。
本書はとてつもなく細かく解説してくれているので、独学でやるのにも充分だと思います。僕は、本書を通して、世界の味方ががらっと変わるのを体験できました。
以上です。ご紹介文を読んでいただき、ありがとうございました。